第2次地域農業振興計画
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−20−第7次総合3ヵ年計画における目標額(1)セレサモス出荷品の買い取り実施 現在、セレサモスで販売している市内産農産物は、出荷者からの販売委託を受け、当JAが販売しています。よって、期間が過ぎた商品は生産者が引き取りを行うので、当JAでは値下げや他の販売先に流通させることができません。しかし、課題を整理し状況が整えばこの仕組みを撤廃し、販売委託期間が終了した商品を買い取ることも可能となるため、介護施設や病院への斡旋事業の構築を検討します。 また、高齢者世帯の方等、セレサモスや生産者直売所等で購入できない方に対し、宅配サービスや移動販売といった対応を検討します。 (2)中学校給食制度導入による市内産農産物(セレサモス取扱高 含む)27年度実施1,009百万円販売事業目 標28年度計画1,110百万円29年度計画1,300百万円30年度計画1,500百万円2.都市農業振興基本法計画策定に向けた行政への働きかけ 市内公立中学校で平成29年度より給食制度が導入されることに伴い、食育教育という観点から市内産農産物を供給します。 (3)セレサブランド農産物の確立 平成27年現在、かわさき農産物ブランド「かわさきそだち」に20種類・25品目が登録されていますが、今後は登録品の拡大・さらなる高品質化・機能性表示等も視野に入れ、提携JA等への出荷も行いセレサブランドの確立に努めます。 (4)農福連携の強化 市内の社会福祉法人・NPO法人との連携強化により、障害者・生活困窮者の方の雇用を実現することで地域の活性化に繋がるとともに、農業側から見ても人手不足・遊休農地の解消に寄与します。Ⅲ.川崎農業の発展に向けて1.農家の所得向上・販売事業の強化 農協改革に伴う農家所得の向上・当JA販売事業の目標必達に向け、下記事業を遂行します。(5)農学連携の実施 市内の大学と連携強化を図ることで、大学側で有する農業技術・知識の提供・労働力として学生を取り込む体制を構築します。(6)市内産農産物の加工 川崎商工会議所・市内企業との連携により、市内産農産物を加工し市内商業団体との連携を強化します。(7)高付加価値農業生産の拡大に向けて 今後の農業の発展を語る上で、注目を浴びているものが、薬用作物です。 現状は、漢方薬等の薬用作物は8割が輸入に頼っている状況から、市内での生産に向けて研究をします。(8)都市農業振興に向けた取り組み 市民農園やJA貸農園等の利用者が栽培した農産物は、規制があるものの直売所等で販売可能なので、検討します。(9)農産連携 産業界では、水耕栽培等の農業の自動化、温度・肥料管理などのIT化など、新しい取り組みが始まっています。企業との共同プロジェクトを通じて、適したものを取り入れます。 また、プロジェクト費用に関しては国等の競争的補助金の獲得も検討します。(10)経営管理 経営管理のためのデータの必要性・その活用方法を周知します。(11)農作物の輸出 国はジャパンブランドに力を入れ、農作物および加工品の輸出を進めていることから、新たな販売先の検討をします。 平成27年4月に成立した「都市農業振興基本法」は、閣議決定を経て平成28年度以降、本格的な策定に入ることが予想されます。当JAでは、地方自治体が作成する政策について税制の供給

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