第2次地域農業振興計画
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→農業を行う原動力−57−外部環境戦術→戦略を実行するために年間生産計画・販売計画・PDCAサイクル実行戦略→競争に勝つために生産戦略・販売戦略・加工戦略理念・思い新鮮な食材を提供したい農地を残したい等外部環境農業環境相続税納税少ない収入農業政策所得倍増政策農業関連企業農業生産社会要因農業技術水耕栽培の多様化・点滴灌漑農法・フィルム農法具体的な環境要因農業の外部環境市内農業への影響農業栽培への企業参入情報機器を活用した効率的農業農業関連サービスの出現農商工連携ブランド化による品質向上農畜産物の多品種化健康志向メタボ検診医療費削減市内農家の減少市内耕作面積減少所得倍増につながる補助事業競争の激化新たな流通経路の出現機能性野菜の開発多品種少量生産にチャレンジ高品質にチャレンジ農薬の適正使用機能性野菜農畜産物サプリメント選択肢の増加設備投資の増加(2)農業経営の現状を数字で把握する 農業経営はビジネスなので、経営の実態の把握が重要です。そのためには自身の経営を把握した上で、他の農業者と比較した評価が必要です。具体的には農林水産省が提案している経営データの記入フォーム(別紙参照)に記入していきます。 自身で把握するのは、労働時間・作付面積・生産量・販売金額・収支の内訳・農業所得等です。このシートは1年分ですが、できれば過去3年分を比較し変化を評価すると、過去の経営の変化を把握できます。(3)経営データの現状を評価する 現状の経営を評価する必要があります。その評価には指標による評価結果シート(別紙参照)を使います。これにより栽培技術レベル、経営の効率化等が把握できます。評価基準は、全国の農業者との比較になるので比較した上で、差異が生じた理由を明確にし、目標数値を作成します。(4)経営改善の評価を行う 経営内容の評価を把握した中で、改善ポイントを探ります。経営改善のためのチェックリスト(別紙参照)を使用し、項目毎の評価により、自身の農業経営の状況と改善すべき事項を把握できます。Ⅹ.川崎農業における新たな考え方1.農業経営の導入に向けて(1)様々な事例を知る まずは、多くの農業者がどのような農業経営を行っているかの実例を知ることが重要です。良い点は模倣し自身の農業経営のレベルアップを図ります。情報収集の方法には、組合の集まり・冊子・インターネット等を活用すればいいでしょう。目標になる農業者を見つけ、その農業経営を参考にします。(2)農業の外部環境を把握 農業経営を行う上で、農業の外部環境の把握は重要です。環境の把握は、自身の農業経営への影響を理解し、方向性を決めることができるからです。 現在は、農産物のブランド化が進み、付加価値の向上を目指すことが主流となっており、新しい栽培方法やインターネットを活用した効率的な農業が始まっています。(3)理念を再認識する 理念とは「農業を続ける思い」です。この思いが、農業経営を続ける原動力になります。例えば、スポーツ選手が、「オリンピックで金メ2.農業経営の実行(1)農業経営の実行 農業経営には、環境を把握し自身の理念をしっかりもち、戦略をたて実行することが必要です。

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