第2次地域農業振興計画
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243Do(実践)Do(実践)計画に沿って生産や販売を実施Check(点検・評価)Check(点検・評価)計画を実施した結果を確認Action(見直し・改善)Action(見直し・改善)経営の改善や発展の方向を検討1Plan(計画)Plan(計画)農業経営の改善計画を立案ここで「新たな農業経営指標」を活用!PDCAサイクル農業経営の−59−ます。②新規の顧客・既存の農産物を販売 既存農産物の売上の増加には、数量を増やすか、単価を上げる必要があります。農地面積を増やせないのであれば、単価を上げるのが得策です。しかし、既存顧客に対し既存農産物の単価を上げることは困難なので、スーパーでの販売や贈答用での販売等、販路を変え新規の顧客を獲得することが考えられます。③既存の顧客に新規の農産物を販売 新しい農産物の販売には、既存顧客ニーズの把握が必要です。 また、農業者がニーズを作り出すこともできます。例えば、健康志向が高まっているので、薬効がある薬草の生産は行っている農業者が少なく、人気が出ればニーズの創出につながります。機能性野菜の生産へのチャレンジは選択肢の一つです。特に最近流行のエゴマはダイエット効果があり需要が高まっています。世間のトレンドを見ながら、新規農産物へのチャレンジも必要です。④新規の顧客に新規の農産物を販売 リスクが高く、チャレンジするには周到な準備が必要となります。一般的には、販売先の確保、消費者ニーズによる栽培作物の選定が必要となります。3)ブランドの確立 消費地を抱える市内では、庭先販売・セレサモス・スーパー等、様々な販売ルートがあります。いずれにせよポイントはブランド化です。現在、農産物はブランド化が進み、個々の生産者が栽培する農産物も個人ブランドとなります。例えば、○○さんの野菜はおいしいと広まることがブランドであり、そのブランドを確立することで、高価格販売ができます。(5)PDCAサイクルの実行 計画ができれば、あとはそれを実践に移すだけです。また実践した上で、その結果を点検・評価し、見直し・改善します。以降、この作業を繰り返し行うことが重要となってきます。2)補助金の概要 補助金には、様々な種類がありますが、大きく分けると生産に関する補助金、販売に関する補助金に分けられます。その中で代表的なものを下記にて紹介します。3.農業経営のイノベーション(1)差別化のための補助金獲得1)法人設立 農業関連の補助金は、農林水産省だけでなく経済産業省でも対象となるものがあります。一般的な補助金としては個人で獲得できるものから、団体として獲得できるものもありますが、法人化を行うことにより、さらに対象となる補助金の種類が拡がります。【農林水産省補助金】①強い農業づくり交付金208億円〈平成28年度当初〉・国産農畜産物の安定供給のため、生産から流通までの強い農業づくりに必要な共同利用施設の整備等を支援。②産地パワーアップ事業505億円〈平成27年度補正〉・営農戦略を策定した地域などで高性能な機械・施設の導入や集出荷施設等の再編、改植等による高収益作物・栽培体系への転換を支援。③6次産業化支援対策24億円〈平成28年度当初〉

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