第3次地域農業振興計画
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 食文化の伝承や食と農の大切さを地域の子どもから大人まで幅広い世代へ伝えるため、健康福祉・教育活動に積極的に取り組んでいます。JAグループにおいて推進している国連の持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みを常に意識し、食農教育活動では「飢餓をゼロに」「つくる責任つかう責任」「陸の豊かさも守ろう」を掲げ活動に取り組んでいます。安全・安心で新鮮な市内産農産物を使った料理教室は部員が講師となって開催し、収穫イベントでは採れたての野菜の美味しさと食を支える農業の大変さや楽しさを伝えながら、部員と地域の方々との交流を深めるとともに、都市農業の魅力を発信しています。このように農業への理解を促進することは、食べ物を大切にする心を育み、食品ロス削減につながることも期待されます。 また、生産者でもあり消費者でもある女性部は「安全・安心な農産物の提供」「食べて市内農業の応援」によるセレサモスの積極的な利用を促進し、今後もJAと協力しながら地産地消を推進していきたいです。 両親、妻、弟の5人、約1.3haの作付面積の農地でメインの施設栽培のトマト・キュウリを中心に露地野菜を約30品目栽培しており、セレサモスと自農園直売の他にスーパーや飲食店へ出荷しています。 青壮年部はさまざまな業態の若手農業者で構成されています。部員間の情報共有や親睦を図る場となっており、日頃から農業で困ったことを相談し互いに協力できるような仲間づくりをしています。加えて、毎年JAの新採用職員の農業体験の受け入れをしており、職員と組合員が一体となってかわさき農業を身近に感じられるよう努めています。また、持続可能な力強い農業を実現する方針を明確にするため、税金と農業、農業経営など6つの章で構成され、それぞれの取り組むべきことや行政などへの要望事項が明記された青壮年部の行動指針となるポリシーブック刷新に取り組んでいます。 今後はかわさき農業を我々青壮年部が引っ張っていけるよう、JAと協力し農業経営や技術についての研修会や先進農家への視察研修も実施するなど、部員の農業経営にプラスになる事業を検討・展開していきます。 約30aの農地で、両親、妻と季節の露地野菜を年間60種類以上栽培しています。販売は自農園直売所の他、地域の施設や保育園でも直売をしています。今後は、地域貢献の一環として収穫体験も視野に入れています。 そ菜部は、生産効率や農業所得向上を目指し講習会などに種苗会社や農業資材メーカーを招いて、生産に役立つ情報を取り入れ優良品種や農業資材の選定をしています。また、近年深刻化している環境問題について農業者も目を向けていく必要があると考えており、環境に配慮した農業資材を積極的に導入してプラスチックごみの排出削減に努めていますので、JAには新たな品種や資材に関する情報提供や環境保全型資材の普及に力を入れていただきたいです。 今後もより消費者の皆さまに喜んでいただけるよう、高品質な農産物の生産をしていくために部員間でも積極的に意見交換をしながら組織活動を展開していきます。16(2)組合員インタビュー女性部部長原 悠子さん青壮年部委員長立川 幸宏さんそ菜部部長小宮 秀樹さん

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