第3次地域農業振興計画
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 今後はJAと共に本会の将来を見据えた運営と魅力ある組織づくりに注力し、農家の抱えている問題を共有しながら都市型の農業経営の確立に向けさまざまな解決策を提示していきたいです。 宮前区の農地できのこと露地野菜を栽培しています。きのこの栽培方法は原木栽培と菌床栽培の2通りがありますが、簡易な設備で栽培できる菌床栽培で生産しセレサモスに出荷しています。現在はしいたけとキクラゲを栽培していますが、今後は他品種の栽培にも挑戦してきたいと考えています。 部会の活動としては、年1回の視察研修を実施して栽培技術および生産性の向上を図っています。また、新規参入者に対する相談対応や巡回指導も実施しています。 きのこ栽培は農地を必要とせず、現在営農をしていない組合員でも温度・湿度管理に気を付ければ誰でも簡単に栽培することができます。農地の限られた川崎の都市農業に合った品目だと思いますので、JAと共に生産者を拡大していきたいです。 家族5人で緑と住宅に囲まれた宮前区にある75aの畑で、梨をメインに生産しています。主な販路としては直売とセレサモスですが、とりわけ直売ではもぎたての梨を求める消費者で賑わっており近隣の方々に多摩川梨が定着していると実感しています。 私の所属する農業経営士会は農家としての誇りと卓越した技術を持ち合わせた会員が多く、勉強会などを通じ情報共有を図っています。私自身も農業経営の改善についての意見交換を参考に、品質の安定化や消費者ニーズに応えるため新たな品種を導入することにしました。 約55aの田畑で、夫と2人で露地野菜30種類と自家消費用の水稲を栽培しています。販売はしておらず、自家消費や近所の方々に旬の農産物を味わっていただいています。 ふるさとの生活技術指導士の会は、代々農家に伝わる行事食や生活技術の伝承を通じて地域住民に都市農業の魅力を伝え、理解を促進することを目的に活動しています。そのために地域住民を対象とした料理教室や個々の技術や知識の向上を目的とした勉強会や、視察研修会を通じて自己研鑽に励んでいます。 今後も継続的に伝承活動を展開しつつ、次世代に伝統食や生活技術を受け継ぐことができるようにJAと連携して後継者の勧誘活動を行っていきます。 宮前区の施設と露地あわせて約80aの畑で家族3人、野菜を栽培しています。施設栽培ではトマトの長期多段取り栽培を導入して年間9か月出荷をし、露地ではナス・大根・キャベツ・ネギなどを栽培しています。また、野菜は新鮮なうちにセレサモスや市場へ出荷し、市内中学校給食へ地場産野菜として提供しています。 耕土改良部会は農家から畑の耕耘作業の依頼に応え、44馬力の大型トラクターを駆使し優秀なオペレーターが農地整備のお手伝いをしています。令和元年度に設立50周年を迎えた歴史ある組織で、オペレーター技術の向上に取り組むとともに、車両の整備・点検も実施しています。新規オペレーターの勧誘も行い大型特殊免許取得のサポートをしています。近年農地が減少していますが、川崎の農業を未来へ継続していくため、今まで以上にJAと情報共有・連携を図り都市農業を支えていきたいです。18きのこ部副部長田邉 光治さん農業経営士会会長持田 正さんふるさとの生活技術指導士の会会長梶 美恵子さん耕土改良部会会長持田 裕輝さん

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