第3次地域農業振興計画
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 店舗外販売活動である出張販売は、直売所の原点の姿に近いものでもあります。出張販売の魅力は、直売所に来店するのが難しい高齢者や遠方の消費者に対して、新鮮な市内産農産物を購入する機会を提供しながら「食」と「農」の発信基地であるセレサモスと市内産農産物のPRにつながることです。 セレサモスは天候条件や出荷量の変動により、委託品の売れ残りが発生してしまっているのが現状ですが、農業者からの委託品を1点でも多く販売するため、現状の出張販売における課題解決および業務改善を視野に入れた新たな販売方法を確立します。 また、出張販売の固定化を図るとともにミニセレサモスをイメージした専用の設備を充実させ、委託品の他、加工品や生活品などの販売強化に取り組みます。 当JAでは農業者の顔が見える新鮮で安全・安心な市内産農産物「かわさきそだち」を広く市民へ提供するため、市内の学校給食への食材供給や「かわさき地産地消推進協議会」と連携して多くの地産地消イベント開催を通じて、市内産農産物のPR活動や販路の開拓に努めています。 また「かわさきそだち」PRキャラクター「菜果(さいか)ちゃん」がプリントされたエコバックや、市内のどこでどのような「かわさき農産物ブランド品」が生産されているのかが一目で分かる下敷きなど多くの販促グッズを開発しており、市民の認知度向上を図っています。 今後も市内各種イベントへの出店を中心とした市内産農産物を身近に手に取って・食べて・応援してもらえる環境を整え、「かわさきそだち」が多くの市民の食卓に並ぶよう地産地消に取り組みます。 市内産農産物の総称である「かわさきそだち」の中でも選定された農産物20種25品目が「かわさき農産物ブランド品」として登録されています。「かわさき農産物ブランド品」は高品質で付加価値を高め、消費者に安全・安心・安定して供給することができる市内産農産物であり、「かわさき地産地消推進協議会」が選定・登録・表示化し、市内産農産物のシンボルマーク「かわさきそだち」の表示をするなどの統一的な取り組みを行っています。 しかし、「かわさき農産物ブランド品」と「かわさきそだち」との違いが浸透しておらず、登録の手続きも形骸化しつつあることから「かわさき農産物ブランド品」の情報発信強化に取り組むとともに、地域ブランドとして生産者の意欲向上、消費者のこだわりや愛着につながるよう要件・基準の見直しを含めた「かわさき農産物ブランド品」の再構築を行います。かわさきそだち販促グッズ出張販売37③出張販売強化②かわさき農産物ブランド品のブランド力向上(2)市内産農産物に対する新たな付加価値の創造①市内産農産物(かわさきそだち)の優位販売の確立第3部 〜JAセレサ川崎の都市農業振興戦略〜

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