Q就農したのはいつですか?A26年前に就農しました。子どもの頃から父母が農作業する姿を見て育ち、就農後は父から教わりながら50㌃ほどの畑で季節の野菜を中心に栽培してきました。Q「かなこまち」を選んだ理由は?A初めて食べた時、味や食感にほれ込み、市内で最初に「かなこまち」の栽培に取り組み始めました。県の特産品を増やしたいとの思いで生産しており、「かなこまち」は全国のブランド品種と比べても遜色ないと思っています。Qイチゴ栽培で重要なことは?A水や温度など環境整備ができ肥培管理はしやすいのですが、施設のメンテナンスや病害虫対策などで日々の観察が重要と感じました。共にイチゴ栽培に励む仲間が周りにいることで助言がもらえるなど助かっています。Qどのように販売していますか?A施設内で直売する他、イチゴQ今後の抱負を聞かせてください。A若手を中心に増えてきた施設取材を終えて狩りを受け入れています。栽培ベッドは収穫しやすい高さに、通路もベビーカーなどが通りやすい広さにし、収穫したイチゴはゆっくり味わえるようベンチやテーブルを設け、利用者にとって良い思い出になるよう、施設内外の環境を整えています。イチゴの生産者と連携を深め、その魅力を広めていきます。また、来シーズンに3年目を迎えるにあたり、楽しい体験ができ、何度でも来たいと思える場所づくりに励んでいきます。「かなこまち」を中心にイチゴへの思いがあふれる森さん。今後の展望を力強く語る姿を頼もしく感じた時間でした。イチゴ栽培を通じて、応援する川崎フロンターレと連携した企画に参加できてうれしかったです。近隣飲食店とイチゴピザを作った時は、そのおいしさにさらなる可能性を感じました。これからも仲間と共にイチゴ栽培に励んでいきます。14高津区久末Famer's Voice 以前より興味があったという施設イチゴの高設水耕栽培を昨シーズンから始めた森大介さん。今号では、10㌃ほどの施設で妻や義姉と「紅ほっぺ」「スターナイト」などの他、神奈川生まれの新品種「かなこまち」を栽培する森さんに話を聞いていきます。神奈川生まれのイチゴに魅せられて森 大介さん
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