行っています。野菜の葉が太陽の高さに合わせて向きを変えることや種子ができるまでなどを分かりやすく伝え、児童が地域農業や野菜に興味を持つよう励んでいます。農地や自然を次世代につないでいけるよう環境に配慮した農業に励んでいきます。取材中、絶えず笑顔で対応してくれた持田さん。明るく優しい人柄に触れながら農業に対する熱い思いを感じた時間となりました。Q就農したのはいつですか?A農業高校卒業後、7年ほど勤めた自動車メーカーを退職して約40年前に就農しました。Q栽培方法にこだわりは?Aできるだけ化学肥料や農薬に頼らないようにしています。毎年、町会が地域の公園で集めた落ち葉70㍑約250袋の処分を引き受け、一部をたい肥化して畑にまいています。さらにトマトなど果菜類の畝間にそのまま厚くまき、雑草抑制や保肥力の向上に役立てています。栽培後は、畑に混ぜ込み、無駄のない「地域循環型農業」を実践しています。Q得意な品目は何ですか?A毎年約3000本作るダイコンです。食べきりやすい短系品種を栽培し、11月中旬から2月下旬に出荷しています。播種後は凍結防止に寒冷しゃを使うなど丁寧に育てており、売れ行きも良く手応えを感じています。Q地域との関わりあいは?A小学校の食農教育に11年前から携わり、2年生のダイコン収穫体験の他、出前授業をQ今後の抱負を聞かせてください。Aこれからも地域と一体になり、取材を終えて14子どもの頃からラジオや自転車の修理など仕掛けに触るのが好きで、一度はメカニックとして働きました。今でも手が空いた時は自ら車やバイクを整備し、仲間と共にツーリングやサーキット走行に出掛けています。宮前区有馬季節に合わせてトマトやナス、ダイコンなど年間20品目ほどの野菜を約30㌃の畑で栽培し、自宅前の直売所やセレサモス宮前店で販売する他、近隣の商店に卸す持田晴朗さん。今号では、落ち葉など自然の力を有効に使い、野菜の味を引き出す持田さんに話を聞いていきます。Famer's Voice自然と共に農業に励む持田 晴朗さん
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