JAセレサ川崎 Ceresa 2024年7月号
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CeresaNo.3225本日は、JAセレサ川崎 第27回通常総代会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。日頃より、JAの各事業ならびに協同活動に対しまして、ご支援・ご協力を賜り厚くお礼申しあげます。さらには、令和5年度各表彰受賞者の皆さまに関しても、本会に先立ちましてお祝い申しあげるとともに、この場をお借りしまして、これまでの功績に対し心より感謝申しあげます。さて、昨年度も市内農業では大変喜ばしい ニュースがございました。後ほどご紹介させていただきますが、「関東東海花の展覧会」において、宮前地区の吉田貴次さんの花桃が2年連続の農林水産大臣賞を受賞いたしました。また「神奈川県花き展覧会」においては、中原地区の内藤恭正さんのストックが、同じく大臣賞を受賞いたしました。この他、(公社)大日本農会の令和5年度農事功績者表彰において、菅地区の五嶌敏充さんが、長年の梨・ブドウ栽培や地域農業への貢献が評価され、緑白綬有功章を受章されました。御三方の素晴らしい成果は、我々JAや市内農業者にとって大きな励みになるものであり、JAを代表し心からの敬意を表します。一方で、昨年度はコロナ禍を乗り越え、日常を取り戻す機運が高まり、JAでも各地区でイベントが活発化しました。こうした活動の拠点となるのが「支店」であります。JAにとって「支店」という存在は、単なる営業拠点ではありません。古臭い表現になってしまいますが、いわゆる「おらが農協」「おらが支店」という言葉にあるように、地域農業の発信や、交流の場を生み出すのが支店の重要な役割であります。今後も、地区理事はじめ、支部長や支店長を中心に、創造性とチャレンジ精神にあふれる取り組みを皆さまと協力して進めてまいりたいと考えております。このように、さまざまな事業活動を展開した令和5年度でありましたが、実績といたしましては、一部未達の事業があるものの、その他については順調に進捗し計画を上回りました。結果として、税引前当期利益は昨年を上回る29億68百万円と、今年も安定した実績を残すことができました。こうした数字を残すことができましたのは、ひとえに組合員の皆さまの多大なるご尽力とJAに対するご理解・ご協力の賜物でございます。改めまして、心よりお礼申しあげます。6月5日に「日本農政の憲法」ともいえる、「食料・農業・農村基本法」の改正法が公布・施行されました。背景にありますのは、食の安全保障に係る地球的規模のリスクの高まりであります。依然として続く各地の紛争、将来的には100億人に迫るといわれる世界人口の増加、新型コロナウイルスのような疫病がまたいつ来るかも分かりません。こうした中で、日本の農業は「国民の食を支える」という責務があり、それに見合う価値があるものだということを、多くの人々へ伝えなければなりません。そして、全ての生産者が自信と誇りを持って農業を続けていける環境を整えることが、JAグループに求められる役割であり、我々セレサ川崎としても市民や関係者に強く訴えてまいります。最後になりますが、私たちが暮らす川崎市は、このたび市制100周年という、記念すべき節目を迎えます。100年前、人口約5万人でスタートした川崎市は、時代の先端、産業の先端を走る街として、今や155万人を超える大都市へと変貌を遂げました。今後も我々JAセレサ川崎は、組合員の皆さまの負託に応え、地域に寄り添い、地域と共に歩む所存です。ぜひこれからも、セレサ川崎をご愛顧いただき、さらには皆さまと手を携えて、都市農業の振興・地域社会の発展に向け、共に歩んでまいります。特集 第27回通常総代会特集 第27回通常総代会【開会にあたり】【昨年度を振り返って】【協同活動・事業実績】【高まる食の安全保障】【次の100年に向けて】組合長あいさつ(抜粋)次の100年に向けて、都市農業の振興と地域社会の発展に貢献                   代表理事組合長 梶 稔

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