JAセレサ川崎 Ceresa 2024年8月号
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栄養士●吉田理江残暑の続くこの時期は、「寝ても疲れが取れない」「常に体がだるい」など日常的に疲労を感じていませんか?もしかしたら、食事が原因かもしれません。疲労回復と美肌づくりにお薦めの栄養素を二つお伝えします。■タウリンイカ、タコなどに含まれるタウリンには、疲労回復効果が期待できます。タウリンはアミノ酸の一種で細胞を正常に保つ働きがあるため、体の状態を良好に保つために必要な成分です。胆汁酸の合成や分泌を促進し、肝臓の健康をサポートします。肝臓は代謝や解毒などさまざまな機能を担っている臓器です。肝機能が低下すると体の疲労につながるため、肝臓に負担をかける、食べ過ぎ、アルコールの過剰摂取に気を付けましょう。肝臓に負担がかからない食生活を心がけることが大切です。暑い日は、冷製パスタにタコ、トマトを加えるとおいしく、そして手軽にタウリンが取れます。 ■ビタミンB1豚肉、そば、玄米などに含まれるビタミンB1は、炭水化物に含まれる糖質をエネルギーに変えるために必要な栄養素です。エネルギーの代謝が活発になれば体の機能も高まり、疲労回復に役立ちます。不足すると疲労物質の乳酸が体内に蓄積されるだけではなく、イライラしやすくなったり、食欲が低下しやすくなることがあるため、意識してビタミンB1を取るようにしましょう。タマネギ、ニラなどのネギ類に含まれるアリシンがビタミンB1の吸収を高めてくれるため、豚肉と一緒に炒めて食べると良いでしょう。そうめんの代わりにそばを食べるとビタミンB1を効率良く取れます。暑い日は喉越しが良い麺類ばかりになりがちですが、栄養のバランスが偏り疲労が蓄積されやすくなります。野菜やタンパク質も取るようにしましょう。バランス良く食べることは、美肌づくりにも役立ちます。残暑の時期の胃腸トラブル対策で美しく年金の支給を受けている方が亡くなると、年金を受け取る権利がなくなるため、「受給権者死亡届(報告書)」を提出します(日本年金機構にマイナンバーが収録されている場合には、省略可)。高齢者が受け取る年金は、2か月に1度、偶数月の15日に支給されます。例えば、8月15日に支給されるのは6、7月分の年金です。年金受給者が亡くなられた場合、本来被相続人が受け取るはずだった年金の未支給分が発生します。この未支給年金は、亡くなられた方と生計を同じくしていた遺族が受け取ることができます。受け取ることができる遺族は、配偶者(内縁も含む)、子、父母、孫など3親等内の親族です。この方々が、自己の名で未支給年金の支給を請求できる権利を「未支給年金請求権」といいます。なお、未支給年金請求権は、亡くなった受給権者(被相続人)の遺族が自己の固有の権利として請求するものであるため、被相続人の相続財産にはなりません。遺族が支給を受けた未支給年金は、当該遺族の一時所得に該当します。一時所得は左記の算式により計算します。【総収入金-収入を得るために支出した金額-特別控除額(最高50万円)=一時所得の金額】未支給年金が50万円を超えるケースはあまりないと思いますが、例えば他に、満期一時金を受け取った、競馬で高額な馬券を当てたなどの一時所得があり、合算した結果一時所得の金額が50万円を超えた場合には、その2分の1の金額が他の所得と合算され課税標準を構成し、超過累進の税率により課税されます。17CeresaNo.323未支給の国民年金の取り扱いJA全中・JAまちづくり情報センター・JAセレサ川崎 顧問税理士●柴原 一税務上の手続きにおいては配偶者は正式な婚姻関係がなければ認められませんが、この場合の配偶者は内縁でも認められます。

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