JAセレサ川崎 Ceresa 2024年9月号
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栄養士●吉田理江 秋になっても夏バテのような倦怠(けんたい)感、疲労感を覚えることはありませんか。もしかしたら、秋バテかもしれません。夏の暑さが和らぎ、秋の気配を感じ始める頃から倦怠感、疲労感など、夏バテに似た症状が現れることがあり、これを秋バテと呼びます。今回は秋バテ対策にお薦めの栄養素などを二つご紹介します。■アスパラギン酸アスパラガス、もやしなどに含まれているアスパラギン酸は、疲労物質の乳酸を分解し、新陳代謝を活発にする働きがあるため疲労回復効果が期待できます。また、タンパク質の合成を促進し、疲労回復や体力アップに役立つので秋バテ対策にお薦めです。もやしを電子レンジで加熱し、梅肉とあえるとさっぱりとおいしく食べられます。■ビタミンC野菜、果物に含まれているビタミンCには、生活習慣病や老化と関係があり、疲労を引き起こす活性酸素を抑える働きがあります。体内で活性酸素が過剰に発生することで、細胞機能の低下や組織損傷が生じる結果、細胞本来の機能を維持できなくなることで疲労が起こるのです。ビタミンCは水溶性ビタミンのため、体内に蓄積されません。そのため、一度に過剰に取るのではなく、毎食、野菜と果物を食べるなどして小まめに取ると良いでしょう。ビタミンCは染み予防など美肌づくりに必要な栄養素です。食後に梨を食べると手軽に取れます。梨にはアスパラギン酸も含まれているので秋バテ対策にお薦めです。秋バテ対策には、食・生活習慣を見直すことも大切です。朝食を抜かず3食しっかり食べる、早寝早起きするなど生活リズムも整えましょう。秋バテ対策をして、秋を元気に過ごしたいですね。食べ物で秋バテ対策 このたび、紙幣のデザインが一新されました。樋口一葉と野口英世に代わったのがつい先日のように感じるのですが、もう20年経過したと聞いて驚くばかりです。これから新旧紙幣の入れ替えが進んでいくと思われます。さて新紙幣発行に伴い、レジや両替機、ATM、自動販売機などはシステムの改修が必要です。このシステム改修の費用は、資本的支出として資産計上し減価償却を経て費用化するのか、または修繕費として支出した年分の費用とするのか。キーワードは「通常の維持管理」と「現状回復」です。修繕費とは、通常の維持管理、または現状回復のための費用をいいます。では、もしも今回のシステム改修の際に「今までは現金決済のみだったがキャッシュレス化に対応するための設備を新たに導入する」としたらいかがでしょうか。この場合には、従来の機能維持だけではなく、利便性の向上のために新たな機能が追加されています。よって資本的支出または新規資産の取得として資産計上し、減価償却により費用化していきます。「システム改修=修繕費」ではなく、その内容を見極めて資本的支出と修繕費とを判断する必要があります。JA全中・JAまちづくり情報センター・JAセレサ川崎 顧問税理士●柴原一法令改正や行政指導等に対応するために、各種事務処理システムは適宜改修する必要があります。その改修は、機能を維持または回復させるためのものです。今回のケースでは、既存の紙幣だけでなく新紙幣でも利用できるようにするための改修であり、従来の機能を維持するために行うものです。よって原則修繕費に計上し、支出した年分の必要経費になります。類似の事例としては、消費税のインボイス制度の導入に伴うシステム改修の費用も同様の取り扱いです。17CeresaNo.324新紙幣発行に伴う修繕費

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