JAセレサ川崎 Ceresa 2024年10月号
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栄養士●吉田理江 食欲の秋といわれるように、四季の中でもおいしい食べ物が増える季節です。ついつい食べ過ぎて体重の増加が気になる方もいらっしゃるでしょう。今回は、おいしく食べながら健康な体づくりができるお薦めの栄養素を二つお伝えします。■タンパク質肉・魚・卵・乳製品・大豆製品などに含まれるタンパク質は、筋肉、皮膚、体の細胞などの材料になる重要な栄養素です。芋・栗・新米などがおいしい季節ですが、タンパク質が不足すると食欲が増進する恐れがあります。タンパク質をしっかり取ると、満腹ホルモン(コレシストキニン)が、食欲抑制ホルモン(レプチン)の分泌を高めるためです。タンパク質の1日の推奨量は、「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省・2020年版)によると、18歳以上で男性は65g、女性は50g。毎食手のひら分くらいの量を食べると良いでしょう。旬のサンマをかば焼きにすると新米と一緒においしく食べられます。忙しい朝は、ヨーグルト・ゆで卵を食べると良いでしょう。■ビタミンB6カツオ・マグロ・サンマ・玄米・ニンニクなどに含まれるビタミンB6は、タンパク質の代謝に関わる栄養素です。食べたものを代謝できると、体重が増えにくいので秋の味覚をおいしく楽しく食べられます。神経や皮膚を正常に保つ働きもあるため、美しい肌になりたい人は意識して取ると良いでしょう。料理が苦手な方は、魚の缶詰を利用すると手軽に取れます。ニンニクを炒め物に活用したり、カツオにのせて食べるのもお薦めです。食べないダイエットは、体調不良を招きます。食事を抜くと栄養不足になり、基礎代謝が低下して太りやすくなるため、3食しっかり食べるようにしましょう。 実りの秋を楽しみながら健康な体づくり事業用資産の買い換え特例とは、一言で言うと「課税の繰り延べ」です。手持ちの事業用資産を売却し、一定期間内に要件を満たした買い換え資産を取得すると、本来であれば売却時に課税される所得税を、買い換え資産を売ったときにまで先送りすることができます。事業用資産の特例ですから、自分で使っている資産や親族に無償で貸している使用貸借の資産には適用できません。適用するためには、譲渡資産と買い換え資産とが一定の組み合わせに当てはまるものであることが要件です。例えば、一番よく使われる組み合わせが3号買い換えと呼ばれるもので、譲渡資産は「国内にある土地等または建物等で、その年1月1日において所有期間が10年を超えるもの」、買い換え資産は、「国内にある土地等(事務所等の一定の建築物の敷地の用に供されているもののうちその面積が300平方m以上のものに限る)、建物または構築物」であることが要件です。さて、令和6年4月1日からこの特例の……5月末日・4月1日~6月30日までに譲渡または先行取得した場合……8月末日・7月1日~9月30日までに譲渡または先行取得した場合……11月末日・10月1日~12月31日までに譲渡または先行取得した場合……翌年2月末日つまり、いずれの場合も確定申告書の提出期限より前に届出書の提出期限が来てしまいます。使う機会は限られていますが、適用要件に合う場合には大きな節税になる特例です。「届出書を出していなかったため適用できなかった」とならないように気を付けましょう。17CeresaNo.325関する届出書JA全中・JAまちづくり情報センター・JAセレサ川崎 顧問税理士●柴原 一適用を受ける場合には、事前に届出書の提出が必要になりました。同日以後に譲渡資産の譲渡をし、かつ、同日以後に買い換え資産の取得をする方が対象です。提出時期は、譲渡資産の譲渡の日または買い換え資産の取得の日のいずれか早い日を含む左記3月期間の末日の翌日から2か月以内です。・1月1日~3月31日までに譲渡または先行取得した場合事業用資産の買い換え特例に

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