栄養士●吉田理江寒い今の時期は、空気が乾燥しやすいため鼻や喉などの粘膜が弱くなり、風邪を引きやすくなります。また、気温と湿度が低い冬は、ウイルスが活動しやすくなります。今回は、風邪予防にお薦めの栄養素三つをお伝えします。■タンパク質タンパク質は、筋肉・ホルモン・免疫物質などの材料になります。ウイルスに対抗する免疫物質を作るためには、材料となる肉、魚、卵、乳製品、大豆製品に含まれるタンパク質が必要です。不足すると免疫機能の低下などが起こるだけではなく、筋肉が減少し冷え性の原因にもなるため、毎食取るようにしましょう。しかし、過剰に取ると余剰分は、尿と一緒に排出されるため、毎食、手のひらに乗るくらいが目安量になります。料理が苦手な方は、コンビニで購入できる、ゆで卵や豆乳などを活用すると良いでしょう。 ■ビタミンAビタミンAは、皮膚や目などの健康を守るだけでなく、ウイルスが侵入してくる鼻や喉の粘膜を丈夫にする働きがあります。ニンジン、ホウレンソウなどに含まれるビタミンAは、皮膚の乾燥を防ぐ働きもあるため、美肌づくりにも欠かせない栄養素です。脂溶性ビタミンのビタミンAは、油と一緒に取ると体内への吸収率が高まります。抗酸化作用を持つビタミンEが含まれる米油で、緑黄色野菜を炒めて食べると良いでしょう。■ビタミンCビタミンCには、白血球の働きを強化し、免疫機能を活性化する働きがあります。しかし、果物、野菜に含まれるビタミンCは、過剰に摂取しても余剰分は尿から排せつされてしまうため、小まめに取るようにしましょう。食後にビタミンCが多く含まれるミカンなどの果物を食べたり、料理にレモン汁を使用すると手軽にビタミンCが取れます。おいしく食べて風邪予防をしたいですね。食べ物で冬の風邪予防 償却資産税をご存じでしょうか。ちょっと影の薄い税金なので聞いたことのない方もいらっしゃるでしょう。名前が似ているため減価償却に関係するのかな、と思われがちですが、実は固定資産税の一種です。償却資産とは、簡単にいうと、土地と建物以外の、事業の用に供することができる資産です。例えば、個人で事業(農業・不動産賃貸業など)を行っている方が事業に用いることができる構築物、機械、器具、備品などが該当します。具体的には、大型特殊自動車に該当する車両運搬具、ビニールハウスは構造により構築物または器具備品として償却資産になります。賃貸アパートの場合は、路面のアスファルト舗装や門、塀などの外構工事、受変電設備や屋外給排水設備などの建物附属設備などです。ただし建物附属設備は、家屋と設備などの所有者が同じときは家屋と償却資産に区分せず、家屋に含めて評価できるものもあります。例えば監視カメラ設備は、家屋と設備の所有者が同間違いやすいものとして、普通運転免許で運転できるトラクターは、小型特殊自動車に分類されるため自動車税の対象となり、償却資産税は課税されません。償却済みの資産(耐用年数が経過した資産)、遊休または未稼働の資産、取得価額が20万円未満の償却資産でも個別に減価償却しているもの、があります。これらの資産は、償却資産税の申告の対象です。また10万円以上20万円未満の資産は、3年間で一括償却すると申告の対象となりませんが、少額減価償却資産として即時償却すると償却資産に該当し申告の対象となる点にご注意ください。 これらの償却資産は、その年1月1日時点の所有者が、その年1月31日までに償却資産として申告しなければなりません。ただし、価格などの算出の結果、課税標準額が150万円(免税点)未満の場合には課税されないため、納税通知書は交付されません。JA全中・JAまちづくり情報センター・JAセレサ川崎 顧問税理士●柴原 一じ場合、配管や配線は家屋と一体評価できますが、受像機(テレビ)やカメラは一体評価できず償却資産として申告するという取り扱いになるので、手引などでよく確認しましょう。17CeresaNo.326償却資産税
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