JAセレサ川崎 Ceresa 2025年1月号
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Q誰から農業を教わりましたか?A祖父やそ菜部の先輩から教わりました。当時は市場出荷がメインで直売は夏の果菜類だけでしたが、地域に新鮮な野菜をもっと供給したいと先輩にさまざまな品目の栽培指導を受けて多品目栽培に変えてきました。Q栽培方法のこだわりは?A野菜作りは土作りからと思い、土壌診断の結果を参考にして品目に合わせた肥培管理をしています。また、直売の品ぞろえを強化しようと種苗会社の担当者に相談して、さまざまな品種に挑み育苗から携わっています。Q直売の工夫は何ですか?A人気を集めるダイコンやピーマン、トマトなど定番野菜は季節をまたいで出荷できるよう心掛けています。品種の特性を生かしたリレー出荷や日よけなど果菜類の管理を徹底し、利用者が何度も楽しめるようにしています。Q現在の主な挑戦は何ですか?A直売の品ぞろえを強化しようQどんな対策をしていますか?A香辛子は稲作からヒントを得Q抱負を聞かせてください。Aこれからも川崎ならではの特取材を終えてわ と、川崎で生まれた香辛子の生産やインゲン豆の一種でかつて麻生区黒川で栽培されていた「岩いちゃん豆」の復活に取り組んでいます。新野菜は前例が少ないためノウハウに乏しく、伝統野菜は当時の気象との違いから暑さ対策など苦労も多く試行を重ねています。て肥料にケイ酸を混ぜて台風などで木が裂けないよう対策を施し、岩ちゃん豆は播種期を秋にずらす他、日当たりなどを調整して収量増強に励んでいます。産品や全体の供給量を増やし、直売の満足度向上を目指していきます。今までの経験を生かし、さまざまな挑戦に取り組む木下さん。これからも熱い思いで直売所運営に励む姿を応援していきます。14活動に力を入れています。委員長を務めた時は、生産緑地地区指定の要件変更で行政や市議会、JAと意見交換を重ねてきました。これからも市内農業の発展を目指し、力を尽くしていきます。大学卒業後に就農して22年、母や妻と約65㌃の畑で年間45品目ほど季節の野菜や果樹を生産し、自宅前やセレサモスで販売する木下順一さん。今号では、定番野菜の他、新野菜や伝統野菜の栽培に挑む木下さんにインタビューしていきます。麻生区高石木下 順一さんFamer's Voice就農と同時に青壮年部に加入し、直売の魅力    多くの利用者に

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