JAセレサ川崎 Ceresa 2025年3月号
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栄養士●吉田理江季節の変わり目は、頭痛、胃もたれ、倦怠(けんたい)感など体調を崩しやすい時期です。特に春は、寒暖差が大きい時期で、異動や転勤など、生活環境や人間関係にも変化が起こりやすいため、心や体に不調を感じる人が多いといわれています。春バテ対策には自律神経を整えることが大切です。今回は、おいしく食べて春バテ対策ができる、お薦めの食品を二つご紹介します。■かんきつ「不知火」(デコポン)自律神経を整えるためには、腸内環境を整えることが必須です。幸せホルモンと呼ばれ、自律神経のバランスを整えるために必要なセロトニンは9割が腸で作られるからです。腸内環境を整えるためには、おなかの調子を整える働きがある食物繊維が豊富に含まれている食品を取ると良いでしょう。特にお薦めなのが今が旬のかんきつ「不知火」(デコポン)です。また、「不知火」にはメラニンの生成を抑える働きがあるビタミンCが豊富に含まれています。メラニンが過剰に生成されると、染み、そばかすの原因になるので美しい肌を保ちたい方にもお薦めです。食後や間食に「不知火」を食べると良いでしょう。■チーズ自律神経を整えるためには、セロトニンを増やす食品を取るのも大切です。セロトニンの合成に不可欠なトリプトファンを含む食品を取ると良いでしょう。忙しい朝でも手軽に取れるチーズには、トリプトファンが豊富に含まれています。そのまま食べるのも良いですが、野菜炒めや具だくさんのスープに入れると、食物繊維も一緒に取れるため、さらに自律神経を整える効果が期待できます。春バテに負けないために、3食ともバランスの良い食事を取ることも重要です。食べ物で春バテ対策世界的に猛威を振るった新型コロナウイルス感染症の流行も一定の落ち着きを見せ、海外で学ぶ機会を得る人が多くなっています。以前から、国外居住親族の扶養控除の適用における所得要件等の判定について、要件を満たしているかどうかを正確に確認できないまま適用されているのではないかという指摘がありました。この問題を少しでも是正するため、適用対象者の見直しが行われ、令和5年から適用されています。原則として、国外居住親族のうち、30歳以上70歳未満の者は除外されます。ただし、例外として次の①~③のいずれかに該当する場合には、30歳以上70歳未満の国外居住親族であっても、扶養控除の適用対象となります。①留学により日本に住所及び居所を有しなくなった者 ②障害者 ③扶養控除の適用を受ける者から、その年の生活費または教育費に充てるための資金として、38万円以上の支払いを受けている者扶養控除の適用を受けるためには「親族関係書類」と「送金関係書類」を提出する必要があります。さらに要件①の者は留学ビザ等の書類、要件③の者は送金額が分かる書類を提出します。なお、提出書類が外国語で書かれていた場合には、日本語訳を付ける必要があります。送金時の注意事項としては、現金を手渡しした場合には送金の有無を証明することができません。手渡しは避けた方が良いでしょう。また、複数の親族分をまとめて代表者1人に送金した場合には、その代表者のみの送金関係書類しか存在しないため、他の者は扶養控除の適用を受けることができなくなってしまいます。手数料はかかりますが、それぞれ各人ごとに送金しましょう。17CeresaNo.330JA全中・JAまちづくり情報センター・JAセレサ川崎 顧問税理士●柴原 一30歳以上の非居住者の扶養控除

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